もうすぐセンター試験。2年後はセンター試験が廃止されるということと、文科省からの助成金カットにならないように、都市部の大規模私大が合格人数を絞っているという記事があって、受験生はさぞ、ピリピリしてることだろう。少しでも試験に有利な状況に置きたくて今、受験の情報をネットで探している人も少なくないと思うけど、今日は私の過去の失敗談からネット試験対策情報との向き合い方を書きたいと思う。
【こういうネット情報は頭6分目に信じておくのがいい。】
ネットの試験対策情報について
私は数年前にある資格を取りたいと思って一生懸命勉強していた時期がある。まだ、傷が完全に癒えてないので具体的な名前は書きたくないのだけど、その資格は当時、喉から手が出るぐらい欲しかった資格だった。そのためにお金も、時間もかなり費やしており気がつけば自分でも後に引けないぐらいその資格のことが、昼も夜も頭のことを占めていた。
予備校なんてのも一応あるにはあったけど、そこまでのお金がなかったので、ある資格対策サイトにお世話になっていた。このウェブサイトは決して怪しげなものではなく、私が欲しいと思っていた資格に合格された方が非常に丁寧にその試験の解説と対策について書いていたもので、しかも会員とか有料の情報商材という類のものでもなく、アクセスした誰でも自由に閲覧ができるサイトだった。
そのサイトには、管理人の体験談の他に、このサイトのやり方にしたがって対策した合格者の体験談が複数あげられており、それを見て、「私もこのやり方に従って勉強すれば合格者の一人になれるだろう。」とすっかり思い込んでしまったのだ。
結果、私は試験に落ちた。しかし、決してこのサイトのせいでもないし、サイトにあがっていた合格体験談も嘘ではないと思う。勝手にこのサイトの内容を盲信してしまい、それよりも克服しないといけなかった自分の本当の弱点に気がついてなかったことが原因なのだ。つまり自分の頭で考えることを放棄したツケがこれだ。だからそれ以来、ネットにある試験対策情報の多くはほどほどに信じておくぐらいがちょうどいいと考えている。
ネット情報の罠
ネットには玉石混交の情報があふれかえっているが、一般的に誰でも100%信じてよい情報というのはPCとかアプリの操作法とか、ビデオゲームの攻略ぐらいじゃないか?もちろんこれですら、間違った情報を平気であげてる人もいるが、専門家とかマニアだのそれなりに信頼できるサイトの情報は正しい。例えば、フォントを大きくしたい場合「フォント変更ボタンを押す」とあれば、このように文字を大きくすることができるし、色をつけることもできる。また、ゲーム攻略サイトだと「〇〇のXXの場所にある宝箱を開けると□□という武器が手に入る。」と書いてあればその通りにして武器が手に入らなかったことはないし、これは、小さい子だろうが高齢者だろうが誰がやっても同じ結果がでる。
一方で、試験対策法というのは非常にあいまいで個人差が大きい。10人中9人がうまくいった勉強法があったとしても自分がそのうまくいかない1人になることは当然あることだし、考えてみれば、失敗した人は沈黙してることがほとんどなのだ。ネットを見てると難関試験の成功者ばかりに見えてしまうが、それは表面に見えている一角の話であって、その下には無数の失敗した人間がいるということに気づいてなかった自分が愚かだったのだ。
その後
結局その後、私はその資格をあきらめて、昨年、まったく方向性の異なる資格をとることになったが、上記の件があり試験勉強中、こうしたネット情報は一切見ないようにした。独学だったので効率の悪い勉強だったかもしれない。が、精神状態はかなり良くなった。家族に迷惑かけたのは申し訳なかったが、外野の情報に左右されず、がんばってもダメなときはダメだからとあきらめがつくようになったので気が楽になった。
おわりに
私の学生時代にはこんな便利で情報のあふれてるテクノロジーはなかったのでつい、今の受験生がネットに頼りたく気持ちはわからなくもないが、せめ最後の追い込みのこの時期はネットじゃなくて、自分信じようよ。
(もちろんこのブログに書いてあることを信じるも信じないもあなたの自由だけど。)