Walking in my town

40代主婦が関西の大学の話と日常を書いてます。

2年前の近畿大学の広告から考える。:「早慶近」はなぜ心をざわつかせるのか?

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近畿大の提唱した「早慶近」 既存のグルーピングを大きく飛び出した理由 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

 

 1月8日AERAdot.より。前から気になってるけど、朝日新聞社って近畿大学好きだよね。お得意様なのかな?と思うぐらい関西の大学の中ではとりわけここのプッシュが大きい気がする。それはさておき、この新聞広告が出たのは2年前。そのとき「近大なんて大したことない。」という批判を結構目にしたが、思えば、もうこの時点で近大の戦略勝ちだった。

  

 この広告を知らない人のために予備校の基準を用いて説明すると、関西では国立の京阪神(京大・阪大・神大)が第1グループで、関関同立(関大・関学同志社立命館)が第2グループ、産近甲龍京産大・近大・甲南・龍谷)は第3グループというのが一般的な大学序列とされている。近畿大学はこの第3グループに属するんだけど、近年の活躍から考えると、第2グループの関関同立を超えて私大の雄と呼ばれている早慶と並んでもいいのではないかと主張しているのだ。


 何がうまいかって、この広告を見てムッとする人達は一体誰なのか?まず思い浮かぶのが、関関同立の関係者。関係者というのは単に大学職員だけでなく、OB・OGと現役学生を含む。そして次に産近甲龍の中から近大を除く産甲龍の人達。関関同立産近甲龍は関西の大学生のボリュームゾーンにあたるのだから、おそらく関西の多くの人達の心をざわつかせたといっても過言でないと思う。相変わらず今でもヤフコメを見ると、この広告に対する批判もまだあるが、私が近大職員ならそれを見てニヤつきながら「言って言って。もっと言って。」と思ってるだろう。近大のことを罵れば罵るほど嫌でもこの広告に反応している図式は本当に感心する。

 

 私は近畿大学の卒業生じゃないけど、実際、近大はうまくやってると思う。若い人は知らないと思うけど、個人的に昔、近大といえば「嗚呼!!花の応援団」のイメージがあった。あのマンガの実際のモデルは阪南大学とか大阪芸術大学とかいわれているそうだが、知名度から考えると近大って思っていた人多いんじゃないかな。理系に関しては昔から悪くなかったんだけど、バンカラかつ言葉遣いに癖がある河内(かわち)地域の学校ということでどうしても「ガラの悪い」イメージが先行していた大学だった記憶がある。それがマグロ養殖の一件でこうやって名をあげて志願者数日本一になっているんだから、思い切って「早慶近」って言っても別にいいんじゃないの?この広告に焦りを感じるのであれば近大の脅威を認めているのも同然だと思うけどね。

 

 

嗚呼!! 花の応援団 (1)

嗚呼!! 花の応援団 (1)

 

 

 近大の言ってることが気に食わないなら無視するのもいいけど、それよりも正しく嫉妬すればいい。批判して終わるんじゃなくってどうやったら近大よりも名を売ることができるのかを、関西のどの私立大学も真剣に考えた方がいい。少子化による大学淘汰の時代はもうそこだ。関西には箱根駅伝のような全国に大学名をアピールできるような機会がないのだから、それならこれぐらい刺激的な広告でも出して多くの人を巻き込んだ方がいいと思うのだけど。