テレビでは北海道の震災によって大阪の台風被害のニュースが扱いが小さくなったので大阪の停電の話がどこまで世間に認識されているのかわからないけど、これについて思ったこと。
まず大阪の停電概況だが、関西電力のHPによると9月7日の夜の時点で55,000軒程度。台風が過ぎ去った当初大阪では約1,020,000軒が停電していたことを考えると、復旧率は約95%だが、大阪の南部と和歌山県の復旧は手ごわく、大阪府の未復旧のエリアのうち和泉市・岸和田市・泉佐野市・貝塚市・泉南市の5市合計で80%を超えている。
ネット情報によるとなかなか復旧しないことに苛立って、関西電力にクレームの電話が入ってるらしいし、市の対応に対して不満を漏らしている人のコメントも見た。最初これらを見て、「市も関西電力もがんばってるのにそんなこといわないでよ。」と思ったんだけど、冷静に考えてみればこの考えこそが驕りなのかもしれないなと思ってきた。
我が家は台風の一番ひどいときに5分程度停電した以外は普通に電気がつかえているし、今も停電した世帯からみたら電気に不自由しない「快適」な環境でこうしてPCを使っている訳だ。もし、自分が4日間電気を使えなければどんな心境になるのかという視点に欠けてる。
4日間停電というのは非常事態だ。阪神・淡路大震災のときは被災地に住んでいたけど、それでも家が壊れてない状態で4日間停電したという話はあまり聞かなかったな。現代生活の生命線といってもいい電気が4日間使えないことは心身ともに相当なダメージを負ってるはずだ。もし私がその状態に置かれたらやり場のない怒りをどこかにぶつけたくて、ついこういう対応をとってしまうかもしれないということは頭の中に入れておかないといけないと思った。
台風が過ぎ去って以来毎日関電の停電復旧状況を見ているが大阪南部や和歌山県は電柱をなぎ倒されたのか復旧に時間がかかってる印象を受ける。関電や市の人達も頑張ってる。停電で困っている人達もしんどいながらも頑張って生活してる。だから少なくとも自分はああだこうだいえる立場でなく静かに見守るしかないんだと思う。