昨年英検は「準2級プラス」とかいう、2級と準2級の間に新級を設けることを発表した。個人的には「なんかもう少しひねった名前にならなかったのか?」と思うが、それはさておき、新級がここにできるのはどうも準2級と2級の間が英検受験者のボリュームゾーンなのらしい。
英検準2級プラスも悪くないけど、上記の特設ウェブサイトにもある通り準2級プラス受ける人の真の目標は英検2級だろう。そこで今回は英検2級が世間でどういう扱いをされているのか考えてみる。
社会人の英語資格として通用する2級
資格試験で2級というのは結構重要なポジションだと思う。例えば簿記2級やファイナンシャルプランナー(FP)2級は履歴書に書ける資格と言われているが、私のもってるFP3級だと履歴書には書きづらい。
私自身社会人になって英検準2級から英語学習始めたのだけど、個人的には正直準2級と2級の間にさほど大きな壁は感じなかった。世間的には2級からが履歴書に書くのが好ましいとされているので、準2級とったら2級は時間をおかず一気に取ってほしい。(だから社会人は別に準2級プラスうける必要ないと思う。)
社会ではTOEICが主力だけど、うちの親ぐらいの団塊の世代にはやっぱ英検の方がなじみがあるので、知名度でいえば英検の方ががまだ上回ってると思う。
学生には大きな武器となる英検2級
これは息子の通ってる塾の先生から聞いた話だけど、今、大阪のトップ公立高校に行こうと思えば中学生のうちに英検2級を取ることが結構重要になるらしい。なぜかというと大阪の公立高校の入試英語が難化していて高得点を狙うのが難しい一方、英検2級を取得していると、得点率80%とみなされるらしい。
そんなわけで、トップの公立高校を目指す子たちは中学生のうちに英検2級を取得するらしい。じゃあ公立入試の英語問題あんまり意味ないやんって釈然としない気持ちになるが、そういう制度ならそりゃみんな英検をがんばるわな。
あと大学でも英検2級が入試などで考慮されるところもあるから持っていると強い味方になってくれる。
英検2級は社会人の英語学習の上で重要なマイルストーン
ネットを見てると「小学生の子でも英検2級なんてとれる」なんて煽りを見かけることもあるが、この手の書き込みや塾の宣伝を真に受けるのがバカバカしくなってきた。小学生でも2級楽々取れるのであれば、日本人の大半はさほど英語で困ってないはずだ。でも実際はそうなってるだろうか?
2級が取れるということは、身の回りのことを英語で理解できるだけの能力があるということなので、自分の英語力にある程度自信もっていいと思う。ここから、英検準1級やTOEICに挑戦したり、オンライン英会話もこれぐらい知識があれば聞けたり話せる内容も増えるので学習の幅が広がって楽しい。